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株価が大きく下がって、積立中の投資信託が赤字になると「このまま続けて大丈夫?」と不安になりますよね。この記事では、月3万円の積立で「続ける・止める・売る」の3パターンを試算して比べます。売りたくなったときに確認したいことや、暴落の前に決めておきたいルールもまとめました。
この記事の結論
- 長期の積立なら、暴落中も「続ける」が基本。安い時期に多く買えるため、回復したときの戻りが大きくなりやすい
- 試算では、続けた場合と途中で売った場合で、3年後の結果に大きな差が出た
- 売りたくなる原因の多くは「近いうちにお金が必要」なこと。生活費の備えとルールを先に決めておくのがいちばんの対策
暴落しても積立は「続ける」が基本
結論から言うと、10年以上の長期で積み立てているなら、暴落中も積立は続けるのが基本です。
理由はシンプルです。毎月同じ金額で買う積立では、価格が下がると同じ3万円でたくさんの口数を買えます。これを「ドル・コスト平均法」と呼びます。安いときに多く買っておくと、価格が戻ったときに資産の増え方が大きくなります。
反対に、下がったところで売ると損が確定します。そのあと価格が戻っても、売ったぶんは取り戻せません。過去にもリーマン・ショックやコロナ・ショックなど、大きな下落は何度もありました。ただし、どのくらいの期間で戻るかは毎回違い、必ず回復するとは限りません。
月3万円の積立で比較|続ける・止める・売る
では実際に、どのくらい差が出るのでしょうか。次のような仮の値動きで計算してみました。
- 毎月3万円を3年間(36か月)積み立てる予定
- 最初の1年は価格100のまま。1年たったところで30%下落して70に
- その後2年かけて、ゆっくり100まで戻る
この値動きで、3つの行動をとった場合の3年後の結果は次のとおりです。
| 行動 | 投資した額 | 3年後の評価額 | 損益 |
|---|---|---|---|
| A:そのまま続ける | 108万円 | 約122万円 | 約+14万円 |
| B:下落後1年だけ積立を止める(売らない) | 72万円 | 約75万円 | 約+3万円 |
| C:下落した時点で全部売り、1年後に再開 | 72万円 | 約64万円 | 約−8万円 |
※仮の値動きによる試算です。手数料・税金は考慮していません。実際の値動きは異なり、将来の成績を保証するものではありません。
ポイントは3つあります。
- AとBの差:止めても損はしていません。ただ、いちばん安い時期に買わなかったぶん、利益が約11万円少なくなりました
- BとCの差:同じ72万円を投資しても、Cは約11万円の差でマイナスに。1年目の36万円が、売った時点で約25万円になって損が確定したためです
- 価格が元の100に戻っただけなのに、続けたAは約14万円のプラス。下がっている間に安く買えた効果です
つまり、最も避けたいのは「下がったところで売る」ことです。積立を止めるのは、売るよりはずっと傷が浅いといえます。
それでも売りたくなったら確認したい3つ
不安で売りたくなったら、次の3つを確認してから決めましょう。
1. 数年以内に使う予定のお金ではないか
引っ越しや結婚など、近いうちに使うお金を投資に回していると、回復を待てません。この場合は「使う時期が近いぶんだけ」現金に戻すという判断はありえます。もともと、数年以内に使うお金は投資に回さないのが原則です。
2. 生活費の備えは足りているか
急な出費があっても、投資を取り崩さずに済む現金があるかを確認しましょう。足りないなら、売るのではなく積立額を一時的に減らして、現金を貯める方が損を確定させずに済みます。毎月の固定費を下げて備えを作る方法は「一人暮らしの固定費見直しはどこから?」で紹介しています。
3. NISAで売ると、枠はすぐには戻らない
新NISAでは、売った商品の買ったときの金額(簿価)ぶんだけ、翌年以降に非課税で持てる枠が復活します。売ってもその年のうちに枠は戻らないため、「売って安く買い直す」つもりでも思いどおりにいかないことがあります。
暴落の前に決めておく「自分ルール」
暴落の最中は、ニュースやSNSを見るほど不安になり、冷静に判断しにくくなります。だからこそ、平常時のうちにルールを決めておくのが効果的です。
- この積立のお金を使う時期は「◯年後以降」と決めて、メモしておく
- 生活費の数か月分は、投資とは別に現金で持っておく
- 下落しても売らない。苦しいときは「売る」でなく「積立額を減らす」
- 評価額を見るのは月1回だけにする(毎日見ない)
- 積立額は「半分になっても眠れる金額」にしておく
これを紙やスマホのメモに書いておき、暴落時に読み返すだけでも、勢いで売ってしまうのを防げます。
筆者の見解
暴落時の判断は「相場」ではなく「自分のお金の事情」で決めるのがよいと考えています。
- 10年以上使う予定のないお金で積み立てている人:何もしないで続けるのが、結果につながりやすいです
- 生活費の備えが少なく不安な人:売らずに積立額を減らし、先に現金を厚くしましょう
- 数年以内に使うお金まで投資している人:使う時期が近いぶんだけ現金に移す、という見直しを検討しましょう
すでに暴落で売ってしまった人は「暴落で売ってしまった人のための資産運用方法を3つ紹介!」も参考にしてください。
まとめ
長期の積立なら、株価が暴落しても続けるのが基本です。試算では、続けた場合は約14万円のプラス、下落時に売った場合は約8万円のマイナスと、大きな差が出ました。売りたくなったら、使う予定・生活費の備え・NISA枠の3つを確認しましょう。そして、相場が落ち着いているうちに自分ルールを決めておくことが、いちばんの暴落対策です。
出典・参考
- 金融庁「NISA特設ウェブサイト:新しいNISA」(2026年10月3日時点)
※本記事の情報は2026年10月3日時点のものです。制度・キャンペーン内容は変更される場合があるため、最新情報は公式サイトでご確認ください。投資に関する記述は情報提供を目的としたもので、特定の金融商品の購入を勧めるものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。