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「配当金で毎月お小遣いがもらえたら」と高配当株が気になっても、何を基準に選べばいいのか、少ないお金で始めて意味があるのかは迷いますよね。この記事では、高配当株の選び方を4つの数字で整理したうえで、月1万円で始めたら配当がいくらになるか、NISAで買うときの注意点、減配したときの考え方までまとめます。
この記事の結論
- 高配当株は「配当利回り」だけで選ばず、配当性向・業績・配当の推移もセットで見る
- 月1万円ずつ買っても、配当は5年で年2万円ほど(利回り3.5%の場合の試算)。少額のうちは「お小遣い程度」と考えておく
- NISAで買うなら、配当の受け取り方を「株式数比例配分方式」にしないと非課税にならない。減配したときのルールは買う前に決めておく
高配当株の選び方は4つの数字で見る
高配当株は、株価に対して配当金が多い株のことです。選ぶときは、次の4つをセットで見るのが基本です。
- 配当利回り:1株あたりの年間配当÷株価。株価3,000円で配当が年105円なら3.5%です
- 配当性向:会社のもうけのうち、何割を配当に回しているか。100%に近いと、無理をして配当を出している可能性があります
- 業績の安定:売上や利益が年によって大きくぶれていないか
- 配当の推移:過去に配当を減らしていないか、少しずつ増やしているか
注意したいのは、利回りが高すぎる株です。株価が大きく下がった結果、見かけの利回りが上がっているだけのこともあります。利回りの高さだけで飛びつかず、「なぜ高いのか」を確認しましょう。
月1万円で始めると配当はいくら?少額のリアルな金額
結論から言うと、月1万円ずつ買っていく場合、配当で生活が変わるほどの金額になるには時間がかかります。始める前に、期待値を数字で合わせておくのが大切です。
次の表は、毎月1万円ずつ高配当株を買い、平均の配当利回りが3.5%のままだった場合の年間配当です。株価や配当が変わらない前提の、あくまで仮の試算です。
| 続けた年数 | 買った金額の合計 | 年間配当(税引き前) | 課税口座の手取り | NISA(非課税) |
|---|---|---|---|---|
| 1年 | 12万円 | 4,200円 | 約3,350円 | 4,200円 |
| 3年 | 36万円 | 12,600円 | 約10,040円 | 12,600円 |
| 5年 | 60万円 | 21,000円 | 約16,730円 | 21,000円 |
| 10年 | 120万円 | 42,000円 | 約33,470円 | 42,000円 |
10年続けても、配当は月にならすと3,500円ほどです。「配当だけで暮らす」には遠いですが、スマホ代の一部くらいにはなる、というのが少額のリアルな感覚です。
もう1つの壁が買える単位です。日本の株は100株単位で売買するのが基本なので、株価3,000円の株なら1回で30万円必要です。月1万円で始めるなら、証券会社の「1株から買えるサービス(単元未満株)」を使う方法があります。手数料や注文できる時間は証券会社ごとに違うので、使っている会社のルールを確認してください。
NISAで買うなら「受け取り方」の設定を忘れずに
配当には税金がかかります。課税口座(特定口座など)で受け取ると、2026年10月時点で20.315%が差し引かれます。表の「課税口座の手取り」が約2割少ないのはこのためです。
新NISAの成長投資枠(年240万円まで)で買えば、配当は非課税になります。ただし、条件があります。配当の受け取り方を「株式数比例配分方式」に設定しておく必要があるのです。これは、配当を証券口座で受け取る方法です。
この設定をしていないと、NISAで買った株でも配当に税金がかかってしまいます。たとえば表の5年目なら、年21,000円のうち4,000円以上が差し引かれる計算です。口座を開いたら、最初の配当を受け取る前に設定を確認しておきましょう。
減配したらどうする?買う前に決める3つのルール
高配当株で一番慌てやすいのが「減配(配当を減らす)」の発表です。減配が出ると株価も下がりやすく、売るか持つかで迷いがちです。発表を見てから考えるのではなく、買う前に次の3つを決めておくと落ち着いて判断できます。
- ルール1:減配の理由を確認する 一時的な費用で利益が減っただけなのか、本業の稼ぐ力が落ちているのかで意味が違います。会社の決算資料で理由を確認しましょう
- ルール2:「売る条件」を先に書いておく たとえば「本業の利益が2年続けて減り、減配した」など、自分なりの条件をメモしておきます。条件に当てはまらなければ、慌てて売らずに済みます
- ルール3:1社に集中させない 業種の違う会社に分けておけば、1社が減配しても全体の配当は大きく減りません。少額なら1株ずつ分けて買うのも1つの方法です
株価の下落そのものへの向き合い方は、株価が暴落したら積立はどうする?も参考にしてください。
筆者の見解
高配当株は、配当が入るたびに「投資を続けている実感」を持てるのが良いところです。一方、少額のうちは配当の金額が小さく、選ぶ手間もかかります。判断の目安は次のとおりです。
- 配当が入ることが投資を続けるモチベーションになる人:少額から、業種を分けて1株ずつ始めるのが向いています
- 銘柄を調べる時間をあまり取れない人:個別株を選ぶ手間がかかる点を理解したうえで、無理のない範囲で検討しましょう
- NISAで買う人:受け取り方の設定を最初に済ませるのが、どの銘柄を選ぶかより先にやるべきことです
まとめ
高配当株は、配当利回り・配当性向・業績・配当の推移の4つで選びます。月1万円ずつなら、配当は5年で年2万円ほどが目安です(利回り3.5%の仮の試算)。NISAで買うなら「株式数比例配分方式」の設定を忘れずに。減配したときのルールを買う前に決めておけば、慌てずに続けられます。
出典・参考
- 国税庁 タックスアンサー No.1330(配当等の源泉徴収税率)(2026年10月4日確認)
- 金融庁 NISA特設ウェブサイト(2024年からのNISA)(2026年10月4日確認)
- 楽天証券(NISA口座の配当金を非課税で受け取るための受取方法の案内)(2026年10月4日確認)
- 日本取引所グループ「売買単位の統一」(2026年10月4日確認)
※本記事の情報は2026年10月4日時点のものです。制度・税率は変更される場合があるため、最新情報は公式サイトでご確認ください。記事中の配当の試算は仮の利回りによるもので、将来の配当や株価を保証するものではありません。投資に関する記述は情報提供を目的としたもので、特定の金融商品の購入を勧めるものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。