※本記事はプロモーション(広告)を含みます。
※2026年10月24日時点の情報です。出典は記事の最後にまとめています。
「物価が2.1%上がった」とニュースで見ても、一人暮らしの自分の財布にどれくらい響いているのかは、ピンときませんよね。
この記事では、10月23日に発表された9月の物価のデータを、20代・一人暮らしのモデル家計に当てはめて「月いくら増えたか」を計算しました。何が上がって何が下がったのか、どこから手を打てばいいのかもまとめています。
この記事の結論
- 一人暮らしのモデル家計(家賃以外の支出7.9万円)だと、1年前と同じ暮らしで月約2,100円・年約2.6万円多くかかる計算
- いちばん効いているのは食品。弁当・総菜は4.2%、飲み物は6.0%上がった一方、米は20.6%下がった
- 電気代は2.4%下がったが、国の補助は9月使用分で終わり。冬は暖房の使い方で差がつく
9月の物価は2.1%上昇|何が上がって何が下がった?
結論から言うと、9月の物価は1年前より2.1%上がりました。ニュースでよく使われる「生鮮食品を除いた数字」が2%を超えたのは9か月ぶりです。
総務省の消費者物価指数(いろいろな物やサービスの値段をまとめて、1年前と比べた数字)によると、2026年9月は次のとおりでした。
- 全体(総合):+2.1%
- 天気で値段が動く生鮮食品を除いた数字:+2.1%(8月は+1.7%)
- 生鮮食品とエネルギーを除いた数字:+2.4%
ニュースで「日銀の利上げ」と一緒に語られるのは、この数字が日銀の目標の2%を上回ったからです。ただ、一人暮らしの家計で大事なのは平均の2.1%より「自分がよく買う物」の上がり方です。そこで次から、費目ごとに分けて見ていきます。
【独自】一人暮らしの生活費は月いくら増えた?モデル家計で計算
モデル家計で計算すると、1年前と同じ物を買い、同じ暮らしをした場合、月に約2,100円多くかかります。1年にすると約2.6万円です。
前提のモデルケースは「手取り21万円・家賃6.5万円・平日の夜はときどき自炊」の20代会社員です。家賃以外の支出をおおまかに分け、それぞれに近い費目の上昇率をかけました。
| 費目 | 月の支出(モデル) | 1年前からの上昇率 | 増えた額 |
|---|---|---|---|
| 食品(スーパー・コンビニ) | 25,000円 | +2.9% | +725円 |
| 外食 | 10,000円 | +2.5% | +250円 |
| 趣味・娯楽 | 15,000円 | +3.9% | +585円 |
| 日用品・家具家電 | 5,000円 | +6.5% | +325円 |
| 通信 | 6,000円 | +3.0% | +180円 |
| 医療・薬 | 3,000円 | +2.8% | +84円 |
| 水道代 | 1,500円 | +4.9% | +74円 |
| 服 | 5,000円 | +1.2% | +60円 |
| ガス代(都市ガス) | 2,500円 | +0.2% | +5円 |
| 電気代 | 6,000円 | −2.4% | −144円 |
| 合計 | 79,000円 | 約+2.7% | 約+2,140円 |
※上昇率は総務省「2025年基準 消費者物価指数 全国 2026年9月分」の前年同月比(食品は生鮮食品を除く食料、日用品・家具家電は家具・家事用品、趣味・娯楽は教養娯楽、医療・薬は保健医療、服は被服及び履物)。支出額はモデルケースで、平均値ではありません。
増えた額のうち、食品と外食で約1,000円、趣味・娯楽で約600円と、この3つで全体の7割強を占めます。

確かめたこと:総務省の9月分の資料(2026年10月24日確認)で費目ごとの上昇率を確かめ、上の表のとおり計算しました。平均の2.1%よりモデル家計の約2.7%が高いのは、一人暮らしの支出に多い食品・趣味・日用品の上がり方が大きく、下がった米・電気の割合が小さいためです。
自分の数字に当てはめたい人は、下の早見表を目安にしてください。家賃以外の支出に、モデル家計と同じ約2.7%をかけています。
| 家賃以外の月の支出 | 月に増えた額(目安) | 年にすると(目安) |
|---|---|---|
| 6万円 | 約1,600円 | 約2.0万円 |
| 8万円 | 約2,200円 | 約2.6万円 |
| 10万円 | 約2,700円 | 約3.3万円 |
| 12万円 | 約3,300円 | 約3.9万円 |
支出の中身によって上下します。外食や飲み物が多い人は、この目安より増えている可能性があります。
【独自】上がった物・下がった物を一人暮らしの買い物に置き換える
一人暮らしの買い物で見ると、「買って済ませる物」が大きく上がり、「自分で作る材料の米」と電気代は下がっています。
| 品目 | 上昇率 | 一人暮らしでいうと |
|---|---|---|
| 飲料 | +6.0% | ペットボトルのお茶・コーヒー |
| 菓子類 | +4.3% | 仕事中のおやつ |
| 肉類 | +4.3% | 自炊のおかず |
| 調理食品 | +4.2% | 弁当・総菜・冷凍食品 |
| 外食 | +2.5% | ランチ・飲み会 |
| 米類 | −20.6% | 家で炊くごはん |
| 電気代 | −2.4% | エアコン・照明 |
平日にコンビニで弁当と飲み物を買う生活だと、上がり方の大きい品目ばかりを選んでいることになります。逆に、ごはんだけでも家で炊くと、20%以上下がった米の恩恵を受けられます。
電気代は1年前より下がりましたが、安心はできません。経済産業省の電気・ガス料金の支援は「2026年7月・8月・9月使用分」が対象で、10月使用分からは値引きがありません。冬の補助については、10月24日時点で正式な発表はまだありません。暖房を使い始める時期なので、電気代はここから上がりやすいと考えておくのが安全です。
家賃(民営家賃)は+0.8%と小さめです。それに、いま住んでいる部屋の家賃は、更新や引っ越しのタイミングまで基本的に変わりません。物価の影響を毎月受けるのは、食費・日用品・光熱費のほうです。
【判断基準】弁当・飲み物を毎日買う人は「ごはんだけ自炊」から
月2,000円ほどの値上がりを取り戻すなら、自分の支出でいちばん大きい費目から手をつけるのが近道です。状況別に分けるとこうなります。
- 平日の昼・夜を弁当やコンビニで買う人:ごはんだけ炊いて、おかずだけ買う形にするのが先です。上がり方の大きい調理食品を減らし、下がった米に置き換えられます。飲み物をマイボトルにするだけでも、+6.0%の品目を避けられます
- 趣味・娯楽や日用品の支出が多い人:上昇率は3.9%と6.5%で、食品より高めです。サブスクの見直しや、日用品をまとめてポイント還元の大きい日に買うのが効きます
- 暖房をよく使う・在宅勤務が多い人:10月使用分から補助がないので、冬の電気代を先に見積もっておきましょう。暖房器具の選び方で月の差が大きく変わります
- 給料が1年前からほとんど上がっていない人:物価の分だけ実質的に手取りが減っています。値上がり分を先に貯金へ回す「先取り」の額は変えず、支出側で調整するのがおすすめです
暖房の電気代は暖房の電気代比較|一人暮らしはエアコン+電気毛布で月1,400円、11月からの電気代の動きは電気代は11月から値上げ|一人暮らしは月いくら増える?で詳しく計算しています。給料と物価の関係は実質賃金とはわかりやすく、先取り貯金の額の決め方は先取り貯金のやり方|手取り20万の一人暮らしは月いくら?が参考になります。
次の一歩
値上がり分のほぼ半分は食費です。料理が苦手でも「ごはんだけ炊く」形でどれくらい下がるかを、一人暮らしの食費で計算しています。自炊しない一人暮らしの食費節約|ごはんだけ炊けば月1.8万円安く
まとめ
9月の物価は1年前より2.1%上がり、一人暮らしのモデル家計では月約2,100円、年約2.6万円の負担増になる計算です。上がっているのは弁当・総菜・飲み物・日用品など「買って済ませる物」で、米と電気代は下がっています。
まずは自分の支出でいちばん大きい費目を1つ選び、ごはんを炊く・飲み物を持って行くなど、上がった品目を下がった品目に置き換えるところから始めてみてください。なお、10月29日・30日には日銀の金融政策決定会合があり、結果によっては預金や金利のニュースが続きます。
出典・参考
- 総務省統計局「消費者物価指数(CPI)全国 最新の月次結果の概要」(2026年10月24日時点)
- 総務省統計局「2025年基準 消費者物価指数 全国 2026年(令和8年)9月分」(2026年10月24日時点)
- 経済産業省「2026年7月、8月及び9月使用分の電気・ガス料金支援の実施に伴い、電気・都市ガス料金の値引きを行うことができる特例認可・承認を行いました」(2026年10月24日時点)
- 日本銀行「金融政策決定会合の運営」(会合日程)(2026年10月24日時点)
※本記事の情報は2026年10月24日時点のものです。制度・キャンペーン内容は変更される場合があるため、最新情報は公式サイトでご確認ください。投資に関する記述は情報提供を目的としたもので、特定の金融商品の購入を勧めるものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。
