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※2026年11月3日時点の情報です。出典は記事の最後にまとめています。
「電気代の補助がまた始まるらしいけど、一人暮らしだと結局いくら安くなるの?」と気になっている人は多いと思います。ニュースでは「標準的な家庭で約7,000円」と言われますが、これは家族世帯を含めた目安です。この記事では、一人暮らしの電気の使用量ごとに、12月・1月・2月の値引き額と、いつの請求から安くなるのかを整理します。
この記事の結論
- 一人暮らしで月200kWh使う人は、12〜2月の3か月で電気代が約2,000円安くなる(何もしなくてよい)
- 値引きの9割は1月・2月使用分。12月使用分は1kWhあたり1円なので、12月分はほとんど変わらない
- 10・11月使用分は補助がないので、9月より高く見えるのは自然。LPガスの部屋はガスの補助がない可能性が高い
12月からの電気・ガス代補助、決まったことは3つだけ
決まっているのは「期間」「電気の値引き単価」「申請はいらない」の3つです。2026年10月29日の首相会見で、12月から2月までの3か月間、電気・ガス料金の支援を行うことが示されました。
- 期間:12月・1月・2月の使用分(前回の冬より1か月早い開始)
- 電気の値引き:1kWhあたり12月は1円、1月と2月は4.5円
- 手続き:利用者の申請は不要。電力会社・ガス会社が料金から自動で差し引く仕組み
一方で、ガスの値引き単価は会見では示されていません。3月使用分も「気候やエネルギー価格の動向を見て検討」とされ、まだ決まっていません。参考までに、前回の冬(2026年1・2月使用分)の都市ガスは1㎥あたり18円の値引きでした。
なお、「補助金の手続きをします」と個人情報や手数料を求める電話も確認されています。この支援で手続きや手数料はかからないので、そうした連絡には応じないようにしましょう。
【独自】一人暮らしの使用量別|12月・1月・2月の値引き早見表
値引き額は「その月の使用量(kWh)× 単価」で決まります。12〜2月の単価を足すと1+4.5+4.5=10円なので、3か月の合計はざっくり「月の使用量×10円」と覚えておけば十分です。
自分の使用量は、電力会社のアプリや検針票(「ご使用量のお知らせ」)の「kWh」の数字で確認できます。冬は暖房で夏や秋より増えやすいので、去年の1月の数字があればそれで見るのがおすすめです。
| 月の使用量 | 12月分(1円) | 1月分(4.5円) | 2月分(4.5円) | 3か月合計 |
|---|---|---|---|---|
| 150kWh | 150円 | 675円 | 675円 | 1,500円 |
| 200kWh | 200円 | 900円 | 900円 | 2,000円 |
| 250kWh | 250円 | 1,125円 | 1,125円 | 2,500円 |
| 300kWh | 300円 | 1,350円 | 1,350円 | 3,000円 |
| 400kWh | 400円 | 1,800円 | 1,800円 | 4,000円 |
※毎月同じ量を使った場合の計算。低圧(一般家庭向け)の電気の値引きのみで、ガスは含みません。
確かめたこと:首相官邸の会見記録(2026年11月3日確認)の単価で計算しました。月200kWhの人なら、12月分200円、1月分900円、2月分900円で合計2,000円です。3か月の値引きのうち1,800円(9割)が1月・2月分に集中します。
家計全体で見ると、どのくらいの大きさでしょうか。総務省の家計調査(2025年平均)では、単身世帯の光熱・水道は月13,333円です。3か月で約4万円なので、月200kWhの人の値引き2,000円はその約5%にあたります。「助かるけれど、冬の光熱費が大きく下がるほどではない」というのが正直なところです。
ちなみに、月の使用量が多い人ほど値引きは大きくなります。ただ、そのぶん電気代そのものも高いので、「値引きが多い=得をしている」わけではない点は覚えておきたいところです。
【独自】「12月使用分」はいつの請求?10・11月は補助なしに注意
「12月使用分」は、12月のカレンダーどおりの使用ではありません。資源エネルギー庁の特設サイトでは、たとえば「7月使用分」を原則として7月中の検針日から8月中の検針日までの使用と説明しています(夏の支援の説明)。
同じ考え方なら、12月使用分は「12月の検針日〜1月の検針日」の使用です。つまり、年末年始に使った電気が12月分(1円)、1月半ば〜2月半ばの一番寒い時期が1月分(4.5円)にあたることが多い、ということになります。検針日は住んでいる部屋や電力会社で違うので、明細の「使用期間」で確かめてください。
もう1つ注意したいのが、10月・11月使用分は補助がゼロという点です。夏の支援は9月使用分で終わっていて、9月使用分は1kWhあたり3.5円の値引きでした。
- 9月使用分:200kWh × 3.5円 = 700円の値引きあり
- 10・11月使用分:値引きなし(0円)
- 12月使用分:200kWh × 1円 = 200円の値引き

同じ200kWhを使っても、10月分は9月分より値引きのぶん700円高くなります。秋の明細を見て「使っていないのに高い」と感じたら、補助がなくなったことも理由の1つです。さらに東京電力エリアなどでは、11月1日から送配電の料金(託送料金)も改定されているので、電気代は11月から値上げ|一人暮らしは月いくら増える?もあわせて見ておくと、明細の変化が読みやすくなります。
ほかの値上げも含めた家計への影響は、11月値上げ一覧|一人暮らしの20代向け試算や物価上昇で一人暮らしの生活費は月いくら増えた?で試算しています。
【判断基準】月200kWh以下なら使い方、300kWh超なら3月以降に備えて見直す
補助は自動でつくので、やることは「自分がどのタイプか」を知っておくことだけです。一人暮らしの状況別に整理すると、次のようになります。
- 冬でも月200kWh以下の人:値引きは3か月で2,000円以下。電力会社を乗り換えるより、暖房の使い方を見直すほうが効果が出やすいタイプです。エアコンの設定温度や、電気毛布を組み合わせる使い方から見直すのがおすすめです。
- 在宅勤務が多く、冬は月300kWhを超える人:3か月で3,000円以上の値引きがありますが、3月使用分以降はまだ決まっていません。補助がない月は、1月分なら値引きの1,350円がそのまま無くなる計算なので、補助がある間に料金プランや暖房器具を見直しておくと安心です。
- ガスがプロパン(LPガス)の部屋の人:夏の支援ではLPガスは対象外でした。今回も同じ扱いなら、値引きは電気だけです。給湯がガスの人は、シャワーの時間など電気以外の見直しも考えておきましょう。
- ガスが都市ガスの人:電気に加えてガスの値引きもある見込みです。ただし単価はまだ発表されていないので、資源エネルギー庁の発表を待ちましょう。
どのタイプでも、補助のぶんを「浮いたお金」として使ってしまわないのがコツです。冬の3か月で2,000円なら、そのまま先取り貯金に回すくらいがちょうどいいと思います。
冬に使用量が増えやすい家電は暖房だけではありません。加湿器も方式によって電気代が大きく変わるので、加湿器の電気代比較|一人暮らしは気化式なら月100円以下も参考にしてください。
次の一歩
補助で下がるのは月数百円〜千円台です。冬の電気代を大きく左右するのは暖房の使い方なので、エアコン・こたつ・電気毛布の電気代を比べた記事で、自分に合う組み合わせを確かめておきましょう。暖房の電気代比較|一人暮らしはエアコン+電気毛布で月1,400円
まとめ
12月使用分から、電気・ガス料金の補助が再開します。電気は1kWhあたり12月1円、1月・2月4.5円で、申請はいりません。一人暮らしで月200kWhなら、3か月で約2,000円の値引きです。
値引きの中心は1月・2月使用分で、10・11月使用分は補助がありません。ガスの単価と3月以降はまだ決まっていないので、発表があればこの記事も更新します。まずは明細の「使用量」と「使用期間」を確認して、自分の値引き額を早見表に当てはめてみてください。
出典・参考
- 首相官邸「中東情勢を踏まえた『緊急的激変緩和措置』の今後の対応についての会見」(2026年10月29日)(2026年11月3日確認)
- 経済産業省 資源エネルギー庁「電気・ガス料金支援」特設サイト(2026年11月3日確認)
- 資源エネルギー庁「暖房費のかさむこの冬も、電気・ガス料金の支援を実施」(2025年12月22日)(2026年11月3日確認)
- 東京電力パワーグリッド「託送供給等約款の変更届出について」(2026年9月11日)(2026年11月3日確認)
- 総務省統計局「家計調査報告(家計収支編)2025年(令和7年)平均結果の概要」(2026年11月3日確認)
※本記事の情報は2026年11月3日時点のものです。制度・キャンペーン内容は変更される場合があるため、最新情報は公式サイトでご確認ください。値引き額は記事内の前提での計算で、実際の金額は契約先の電力会社の明細でご確認ください。
